2014年10月14日火曜日

2014年収穫祭@余市ドメーヌ・タカヒコ 2014.10.12


北海道にも台風が近づき天候も不安定な連休中日、ドメーヌ・タカヒコの収穫祭へ参加してきました。イベントとしての収穫祭には初参加です。

今年は遅刻しないで行くぞ!と、6:00に起きて普段食べない朝ごはんを食べたらお腹が痛くなる始末…。チーム円山町内会、maruyama檀の奈穂さんは通常営業明け、深い時間まで飲んでいたチームは半分魂が抜けながらも一路余市へ。

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雨にも風にも耐えられる備えで向かいましたが、この日はちょっとない位の快晴。参加者総勢70名ということで、駐車場へのオペレーション係から受付、まかないと、一般のお客さまや生産者の方々など見知った面々もチラホラと、朝からボランティアでお手伝いされていました。ブルーのシャツが目印!

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JRの遅れもあり、参加者が揃うまで待ちましょう、と、急遽リリース前のナナツモリ・ブラン・ド・ノワールを(駆けつけ一杯的に)試飲させて頂きながら、説明を聞くことに。

昨年灰カビで苦しめられた故の副産物、元々作るつもりのなかったブラン・ド・ノワールですが、も~美味しいったらない。この日試飲した皆さんも、びっくりしていた様子。

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大きな資本がない普通の農家にもワインは造れる!と、貴彦さんがこの醸造所を始める際に選んだ、発酵タンク(価格の安いポリ製)やプレス機(譲って貰った型落ちの古いもの)のメリット、デメリット、でもそれも良い!と言ったお話を聞きました。(※前にも書いた気がするので端折ります)

よく貴彦さんが「僕はいいかげんな農家なんです~」などと冗談交じりに仰いますが、自然の影響を受けるがままに醸造するには、そもそも健康なブドウがないとおかしな事になるでしょうし、自分の目指すスタイルを突き詰めた上でのお金をかけ過ぎない道具のチョイスは理に適っていますよね。
そんなノウハウを「どうぞ真似して!」というシェアリングの精神はとても進歩的で、時代にマッチしているな~といつも感じます。

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昨年急遽仕込むことになった灰カビロットのブラン・ド・ノワール(白)ですが、味わいの方向性としては貴彦さんの好きなスタイルに近い仕上がりになったようです。すぐ側に海も山もある余市の気候・風土として今後もずっと灰カビとは付き合って行くことになりそうなので、改良の余地はあれど、今後は意図的に灰カビのブドウを白に仕込んで行く予定だそうです。

灰カビ=病気ではありますが、病気としてではなく、その土地に、そこにあるもの、として活かす。この取り組みがまた余市(とはいえ、今の所は貴彦さんだけですが)ならではのワインの味わい、テロワールとして認知されて行くのかもしれません。

いや~しかし、も~、一度限りの幻のリリースにならなそうで本当に嬉しい限り!リリースが待ち遠しい!

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黙々と収穫→選果作業です。丁寧過ぎるためかなかなか進まず…

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余市のりんごを頂きつつ、お昼前にも小休憩。

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畑の向こうにチラっと見える海。しかし天気良し。

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左が健全なナナツモリ・ピノ・ノワール用のブドウ、右が灰カビのついたブラン・ド・ノワール用のブドウ。9月にお邪魔した時よりは病果が増えてはいましたが、昨年とは比べようもない程の少量に。

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お昼休憩には、ドメーヌ・タカヒコのブドウの絞りかすを卸している黒松内のアンジュ・ド・フロマージュ、村上牧場のなど道産チーズの他に、リリース前のナナツモリ、アッサンブラージュの他、自家用の非売品というシードルや、出荷分を瓶詰した残りの澱の上の部分を詰めたナカイブランやナナツモリなどなど貴重なワインも振る舞われました。
お弁当も豪華でお腹一杯…。午後からの作業も忘れ、すっかり良い気分に…。

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澱は旨み

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今年で全て抜いてしまう完全無農薬のキャンベル。お断りしてから皆でつまみ食いをしつつ午後の作業へ。これもまた美味…。

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若干ペースアップして別の区画も収穫です。

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最後は醸造所へ移動して醸造体験です。

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元々濃い味わいのワインを目指しておらず、実を梗から取り除く手間も掛らない、願ったり叶ったりの全房発酵(房を梗ごと醸す)を行うのがドメーヌ・タカヒコ・スタイルですが、除梗ロットも全体の20%位は仕込んでいるそう。
実だけで発酵させた方が、色味も濃くなるなどメリットも有り。

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手前味噌や漬物、酵素ジュースなどもそうですが、常在菌もウェルカム!いろんな菌が活動して欲しい!との事で、素手で作業してみました。我々の常在菌も発酵の手助けになれば…。

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そして(洗った)足で潰す作業も体験!子供たちがやるのは微笑ましいです。

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と、大人もお手伝い。我々の常在菌も発酵の手助けになれば…。

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京都の素敵なワインショップ「エーテルヴァイン」の江上さんの笑顔が眩しい。今村の感想は「ぬるくて温泉みたい」とのことです。

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潰したばかりのプレスジュースを試飲する小学生ズ。

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潰したジュースと実をタンクに入れ替え作業。

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もう発酵し始めています。

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なので、フタをして栓をすると、ガス圧でスポーンと抜けてしまう実験を見て、良いリアクションを見せる小学生と大人たち。
(終日子供も飽きさせない、貴彦父さんのホスピタリティ高いです。)

といったような内容で収穫~醸造体験のイベントが終了しました。

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最後は記念撮影!

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※参加された方で集合写真が欲しい方は、個別にお渡し出来ないので、リンク先の画像をダウンロードして下さい!

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収穫はまだ続くようですが、我々のお手伝いは終了です。
お天気にも恵まれ、本当に気持ちの良い一日に。
貴彦さん、そしてボランティアの皆さん、参加者の皆さんもお疲れさまでした。

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今年も、ものすごい量でやめ時を見失いながら、栗拾い…。
ああ羨ましい、実り豊かなナナツモリの畑。

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年内の仕込みやセラーでの仕事が済んで、降雪前の畑作業も終了したオフシーズンには、また貴彦さんをお招きして札幌でイベント開催をお願いしたいなぁと考えております。

来春リリース予定の、2013年ナナツモリ・ピノ・ノワール、ブラン・ド・ノワールともに詳細が決まりましたらご案内しますのでお待ちください。

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